どうも!英語を学ぶ社会人のリンです。今回は数えることができない名詞(不可算名詞)の考え方について書いていきます。
具体的な形がイメージできないパターンは3つある
英語の世界では、「具体的な形がイメージできないもの」は数えることができない名詞(不可算名詞)と考えます。
具体的な形が思い描けないパターンは3つあります。1つ目は「切り分けてもOKなもの」、2つ目は「見えないもの」、3つ目は「まとまりのあるもの」です。以上のパターンについて順に解説していきます。
「切り分けてもOKなもの」は数えない
まず「切り分けてもOKなもの」は数えません。切り分けてもOKだから具体的な形がイメージできないからです。例を挙げると、water「水」やsugar「砂糖」、paper「紙」などです。水はコップに分けても、床にこぼしても水です。水の具体的な形をイメージすることはできません。だから水を数えることはできません。
砂糖は角砂糖にしても、粉々に砕いても砂糖です。だから砂糖を数えることはできません。
紙は何回切り分けても紙です。だから数えることはできません。
以上が「切り分けてもOKなもの」になります。それに対して、pen「ペン」やbook「本」などは「切り分けNG」なものになります。ペンを粉々に砕いたり、本をビリビリに引き裂いたりしたら大惨事です。だからペンや本などは数えられる名詞(可算名詞)になります。
「見えないもの」は数えない
次に「見えないもの」も数えません。見えないものは具体的な形がイメージできないからです。例を挙げると、love「愛」やwork「仕事」、information「情報」、homework「宿題」などです。
愛はもちろん見えません。仕事も見ることはできません。例えば先生という仕事を具体的にイメージすることはできません。教える人や教わる人、黒板、チョークなどをイメージできても仕事そのものはイメージできません。
仕事をする人は見えても、仕事そのものは見ることはできません。だから数えることはできません。これがネイティブの発想です。
情報も見ることはできません。情報の入ったマイクロチップや新聞、雑誌などをイメージ出来ても、情報そのものはイメージできません。
宿題も見ることはできません。宿題のドリルや宿題をするための鉛筆や消しゴムなどをイメージ出来ても、宿題そのものはイメージできません。だから数えることはできません。以上のことから、「目に見えないもの」は数えることができない名詞(不可算名詞)になります。
「まとまりのあるもの」は数えない
最後に「まとまりのあるもの」も数えません。様々なものがまとまっていて具体的な形がイメージできないからです。例を挙げると、fruit「果物」やfood「食べ物」、money「お金」、baggage「荷物一式」などです。
fruit「果物」はナシやリンゴ、ブドウなど全部をまとめた表現です。だから具体的な形をイメージすることはできません。foodも同様に食べ物全部をまとめた表現だから、数えることはできません。
money「お金」も小銭やお札を全部まとめた表現です。だから具体的な形をイメージすることはできません。ただcoin「小銭」やbill「お札」は具体的な形がイメージできるから、数えることができます。
baggage「荷物一式」もカバンやスーツケースなら数えることができますが、荷物を全部まとめたものがbaggageです。だから具体的な形はありません。
以上のことから、具体的な形がイメージできないものは数えることができません。英語の世界では、「切り分けてもOKなもの」「見えないもの」「まとまっているもの」は具体的な形をイメージすることはできません。
参考文献
『カラー改訂版世界一わかりやすい中学英語の授業』 株式会社KADOKAWA 関正生
・『すべての日本人に贈る「話すため」の英文法 一億人の英文法 』 株式会社ナガセ 大西泰斗/ポール・マクベイ